スパイスラボ神部です。
これまでは技術的なところをいろいろ追いかけてきましたが、mixi アプリモバイル版を、いわゆるコンテンツの販路として考えたらどうなるかな、ということでいろいろ情報をまとめてみたいと思います。これに関してはアプリでマネタイズではなく、アプリでデジタルコンテンツを売る、という側面での考察になります。まあもう皆さん既にいろいろと検討されているないようだと思うので、おさらい的に。
まずは規約まわりからあたってみる
仕組みとしてはデジタルコンテンツ販売が出来そうですが、規約上そういったことができなければいろいろと難しいので、そのあたりを読み解いてみることにします。技術的なことではないので逆に調べやすいですね。
-mixi Developer Center (ミクシィ デベロッパーセンター) » mixiアプリガイドライン(案)
まずは概要。
商業行為は有料、広告宣伝、アフィリエイトおよび通信販売等のサービスを含みますが、これに限らず営利を目的としてアプリを提供することを指します。 商業行為を行う場合は以下の規定に従ってソーシャルアプリケーションプロバイダー自身の責任で行ってください。
mixi のペイメントプログラムを使う場合
折角ですので mixi のペイメントプログラムを使う場合を考えてみましょう。
別途弊社が提供するmixiペイメントプログラムを利用すればmixiアプリ内で決済を行うことができます。こちらは「公開アプリ」であって、 「mixiペイメントプログラム利用規約」を満たしたアプリのみ利用することができるものです。なお、弊社が別途定める申込み手続きが必要となります。
ということなので、「mixiペイメントプログラム利用規約」を参照したいところですが、ここはまだ明確でないようです。
mixi のペイメントプログラムを使わない場合
決済は弊社が提供するmixiペイメントプログラムを利用するもの以外はソーシャルアプリケーションプロバイダー自身が用意する外部サイトにて行ってください。 決済行為のためにmixiアプリから外部サイトへ遷移する際には、弊社が提供する外部サイトへ誘導するための手順に則って開発を行ってください。
こちらも前提としてはそれ以外の決済手段の利用はあり、というものとして考えられているようです。
商業行為のために、ユーザーの情報を入力させる場合も同様に外部サイトで行ってください。ユーザに個人情報を入力させる目的でmixiアプリから外部サイトへ遷移を行う際には、弊社が提供する外部サイトへ誘導するための手順に則って開発を行ってください。
この「弊社が提供する外部サイトへ誘導するための手段」というのはここに情報があります。
-mixi Developer Center (ミクシィ デベロッパーセンター) » 外部サイトへ誘導するための手順
requestExternalNavigateTo()関数って、OpenSocial の仕様にあるんですかね・・・?
mixi アプリ上でビジネスをするには
ここまでの情報で、アプリそのものでのビジネスではなく、mixi アプリ上でビジネスするにはどうなるかをまとめてみましょう。
-mixi 上では規約の定める範囲において「有料、広告宣伝、アフィリエイトおよび通信販売等のサービス」を行うことが想定されている。
-商業行為によって発生したアプリ利用者や第三者とのトラブルについては、一切の責任はソーシャルアプリケーションプロバイダーにあり、mixi はその責任を負わない。
※でも、なんだかんだいってここでトラブル起きたら mixi にも問い合わせが行くことにはなると思うんですけどね。
-アプリ上に広告を掲載することは可能です
広告については今回は割愛します。これに関してはこちらに詳しく書かれています:mixi Developer Center (ミクシィ デベロッパーセンター) » mixiアプリ広告掲載ガイドライン(案)
-アプリ利用者が直接利益を得る方法をアプリ内で提供することは禁止します。
ゲーム系はけっこう気をつけた方がよさそうです。ポイント変換サービスかますとオッケーとかそんな運用かな?
-関連する法令(特定商取引に関する法律等)を遵守してください。
これは既にオンラインで商業行為をしているところならいずれにしろ遵守が必要ですね。
具体的なサービスイメージを想定してみる
たとえば、モバイル版 mixi アプリでの着うたサイトを考えたとしましょう。
ユーザは「着うたランキング」みたいなアプリで最新チャートと人気着うたのダウンロードサービスを受けられるというアプリを考えてみます。先日終了したmixiミュージック のように、最近友だちが試聴したリストやおすすめリストを共有できたりするとソーシャル性もあってよいかもしれませんね。
そしていざ利用者が「この曲いいな♪」と思ってダウンロードしようとしたときを考えてみます。
1.mixi ペイメントを使った場合はユーザは事前に購入したポイントを使って決済することになるので、そのポイントを消費して、対価としてコンテンツを受け取って終了。あとは携帯電話的なルールでコンテンツを手持ちの携帯電話に保存してもらいます。
参考:拡大画像 005 | 『mixiアプリ』に集まる期待感 - ミクシィが開発支援体制整え、8月正式公開 | マイコミジャーナル 
2.mixi ペイメントを使わない場合はいったん外部サイトへの誘導を行い、そこで決済情報を逐一入力させるか、ユーザ登録をさせるなどして決済を行います。決済を外部でおこなうので、決済を完了した時点でコンテンツを外部サイト上で入手するか、あるいは mixi アプリに戻ったときにはじめてコンテンツが利用できるようになるか、のどちらかですね。しくみとしては前者の方がよりシンプルでしょう。ただ、その場合はアクティビティフィードに情報が流しにくいので、いったん mixi に戻すことでより広がりが生まれる可能性も忘れてはいけません。
問い合わせ対応
さて、購入したあとの問い合わせ対応はどうなるでしょうか。
アプリには問い合わせメールアドレスの記入らんがあるので、記入している場合はそちらに問い合わせが、記入されていない場合はアプリ開発者のメールアドレスに問い合わせが行くことになります。
問題ごとに適切な対処とアフターフォローが出来る体制があれば、アプリ上の商行為はここで完結です。よりビジネスが広がるように仕組みを見直すなり、利益率があがるように商品ラインナップをみなおしたりマーチャンダイズを見直すという試みで、あとは普通のオンラインコンテンツ販売サイトと同じように運営が出来るかもしれません。
※ご注意!※
とりあえずここまで見てみましたが、あくまで机上の空論にすぎません。実際に運用してみると、実にさまさざまな見落としや制限事項につきあたることになるでしょう。ただそのためにはいったん仕組みを考えてみないといけないので、このエントリはそのブレストととらえてもらえるのがいいかと思います。
また収益がキャリア・mixi・コンテンツホルダーで分配されるので、そこの効率が既存サイトと比べてどうなのかというのも、かなり初期の段階で考えておかなければいけない設計になるはずですので、そのあたりの情報がもっと沢山出てくるといいですよね。
-OpenSocialアプリ「PayPal ボタン」の公開までの道筋 ( ラボブログ )
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