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はてブトップを見るのをやめてお気に入りを大事にしよう

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スパイスボラボ神部です。


トップページの「注目エントリー」枠の表示を変更しました - はてなブックマーク日記 - 機能変更、お知らせなど にありますように、はてなブックマークのトップページの「注目エントリー」の見栄えが大きく変化しました。これについてはいろいろツッコミどころがあるので一気に書いてみたいと思います。


-はてなブックマークが好きだ! - Favorites!


これは一般向けポータルへの転向であって、はてブトップはつまらなくなる?


件のリリースでは今回の表示方法変更については「特定のカテゴリの注目の話題を見つけやすく」するためと書かれています。しかし本来この告知の部分にはもう少し明確な狙いが書かれていた方がいいのではないでしょうか。


例えばですが


・より幅広いユーザ層を獲得するためにトップページの構成を変えた(※はてなは「みんなが使うネットサービス」を目指していますので、今の濃いユーザ層だけの状態は好ましくないと判断したという仮定で)


とか


・いわば生ログに近い状態でそのまま流していた「注目エントリー」が実は一般の多数派層にとっては親切ではないかもしれないと考えたため表示形式を変更した


とか、サービストップのレイアウトを大きく変更するに至った経緯や、これまで平坦にエントリーを表示していただけの部分に対する説明がないまま「変更しました」とだけ書かれている印象があるのです。


新しい表示方法によるカテゴリ分ヘッドラインは、やはりどうしても Yahoo! JAPAN のトップを連想させます。ここに表示されるカテゴリは「社会」や「政治・経済」などメインストリームのニュース(いわゆるテレビや新聞でも見かけるマスメディア側のトップダウン記事)を連想させるものが多いように思います。


一方ではてブはボトムアップの集合知式で、固定されたカテゴリへのカウンター的な概念としてのフォークソノミーを使った自由なタグ付けが可能です。しかしトップページをフラット構造ではなく固定カテゴリ化することは、このようなせっかくの分類をだいなしにしてしまうことにつながっていくのではないでしょうか?ボトムアップならではのカテゴリに対する柔軟な表現を果たしてスポイルしてしまってもいいものでしょうか?


しかし、ここで逆に今回の変更の意図を最大限好意的に解釈してみると、次のような解釈もできるかも知れません。


はてブホットエントリのコンテンツ崩壊


あくまで想像で無理もありますが、今回の変更によりはてブトップは「見るべきページではない」ということを伝えようとしているのではないでしょうか。


というのもいきなり無理がありますので、まずはここ数年のはてブの状況を振り返りましょう。はてブのアクティブユーザ数が増えたあたりからその衆愚化について懸念する声が上がりはじめてきました。


-fladdict» ブログアーカイブ » はてぶがドンドン馬鹿になっていく (2006 年 8 月 19 日のエントリ)


まさしくこの3年間はひたすらその衆愚化の道を突き進み、それはそれで「みんなの共通の話題」の提供や「トラフィック発生装置としてのホットエントリ」という、ある種のウェブ経由の情報インフラとしての役割を担ってきました。しかしその分どんどん情報の質は下がっていき、使いもしない無料アイコンや素材集のリンクだけがブックマークを集めたり、最近では単にエロ画像を貼り付けただけのスレッドがホットエントリを占めるようになってきました。今もホットエントリのトップは「ノキア・ジャパン新社長にウコンマーンアホ氏」です。たまたまかもしれませんが、はっと我に返ると「自分はいったい何を見ているんだろう」という気持ちになってしまいませんか?


実は、今回の表示変更はこのようなはてブトップのコンテンツ崩壊に対してのささやかな対策という可能性もあるのではないかと思うのです。


実ははてブトップの担う役割が変わったのかも


もし、今のはてブトップに出てくるホットエントリに失望していて、注目エントリーの生ログ的ストリームを参考にしていた人がいたら、さらに失望したことでしょう。もしそうだったら今後はてなブックマークに対してはこう考えてみてはどうでしょうか。


・今回の改訂によってはてブトップはニュースポータルではなくなり、見るべきページではなくなった


・むしろここは単なる「ランディングページ」で、新規ユーザやはてな未登録ユーザの目を引きつけるためにある


・登録したユーザ同士は「お気に入り」機能を使って、ソーシャルに自分(たち)にとって意味のあるニュースが掘り起こされるようにつとめることで、いち早く自分にとって重要な情報にリーチする


こうすることで、改めてソーシャルな話題発掘サイトとしての機能にフォーカスしてしまってはどうかと思うのです。


一方これははてブを運営するはてなにとっても有益です。


勝手な妄想をするとすればまずここにリスティング広告などで一般ユーザを惹き付けて興味を引かせ、そこからユーザ登録させていくことで友人関係を必要とするソーシャルな世界に少しずつ人を引きずり込んでいく感じ。


ここで出会いと引き留めの手法さえ確立できれば、はてなのユーザ数もほかのウェブサービスのように大きなブレイクスルーを迎えられるかもしれません。


そのためにはまずコアユーザはコアユーザのニッチに移動してもらい、もっともわかりやすいランディングページとしてトップページをリニューアルするというのはとても効果的な方法だと考えます。


はてブをソーシャルに活用するにはリアルなつながりが大事


さてそうやって改めてはてブをソーシャルなインフラツールとして見直した場合、真っ先にしなければならないことは「お気に入りリストの洗練」です。


ブックマークページのリストから簡単にお気に入りに追加できるようになったこともあり、あなたは不用意にどんどんどんどんお気に入りを登録してはいませんか?しかし、誰でも彼でも登録していたのでは、あなたの「お気に入りページ」はてブトップと何ら変わらないものになってしまうのは明らかです。


あなたはフォローしている相手のことをどれだけ知っているでしょうか?


友達を増やすことに注力すべきではなく、より確実に伝えたい友人を厳選すべきです。


そのためには


・リアルでの友人関係があること


・ネットでも相手とわかりあえる何かの方法や信ずる根拠を持っていること


などが大事になってくるかもしれません。


ソーシャルグラフを素敵な状態に保つためのルール作り


サンプルとしてこんな自分ルールを掲げてみるのもありかもしれません。


ソーシャルグラフ維持のための自分ルール


・基本、対面や電話で会った人しか追加しない


・その中でも、アンテナの高い人、自分が話題を共有したい相手だけに厳選する


・会ったことにない人を追加する場合は、その人が誰とわかるようなキャラがある人のみ


・リストに「誰だかわからない人」がいたらどんどん消していく


これはかなり厳しいですが、こういったルールで自分の「お気に入り」を運用しておくと、その仲間同士での「ネット情報秘密基地」を作ることができ、はてブトップで情報の洪水に流されながら、やれ無人島だ、やれ珍名だといった話題につきあうことなく、またはてブを禁止せずとも自分のなすべきことに集中できるようになると思うのです(参考:Twitterとはてなブックマークをやめたら,その日だけで卒論ノートが11ページ進んだ. - suztomoの日記 )。


これまでは、ホットエントリ入りさせることではてブを通じて自分のブログに注目を集めるという部分がある種の「機能」として注目されていた部分もあったかもしれませんが、こうして視点を変えることで、不特定多数の人に自分のブログエントリをさらけ出す場所から、太くて確実な人脈とよい話題を提供しあうツールへと変化させることができるのではないでしょうか。


こんなセクションがあるといいかも「おきにいり注目エントリー」


「そんなの当たり前だし、すでにやっている」


という方も少なくないかと思いますが、であれば少しはてブトップに追加してもらいたいセクションがあります。


もし「ソーシャル」が大事で、よい人間関係たる「お気に入り/お気に入られ」のソーシャルグラフを大事にしていきたいのであれば、ホットエントリと注目エントリとの間に、友人関係同士での「おきにいり注目エントリー」というのを配置するのが、再び「ソーシャルなブックマーク」という原点に立ち返っていくためには必要なのではないでしょうか(負荷対策が心配なら、AJAX で非同期ロードでもよいから)。


ホットエントリで見落としをチェックし、今回提案する「おきにいり注目エントリー」にて自分(たち)にとって重要な情報をシェアし、時間があればカテゴリごとの注目エントリーから新しい宝探しをする、そんな循環が生まれれば、はてブはもっと幸せな情報との出会いの場になっていくように思います。


また idコールという機能もありますが、こういうマインドでいると、なんとなく idコール機能はよい情報のシェアのために使われていくように思います。間違っても批判や喧嘩のための呼び出しツールじゃないんじゃないかと思うんですが、なんか相手に強くクレームを入れたい場合の呼び出しツールとして使われるケースを見ると、どうなんだろう、相手しなきゃいいのに、と思ってしまうこともあります。


まとめ


長々と書きましたが


-はてブトップを捨て、お気に入りを大事にしよう!


というのが今回の主張です。


やっぱりそういった感じでちゃんとソーシャル化していった方がはてなのためにはなると思うのですが、結局はユーザメリットもないと難しいかもしれませんね。衆愚なら衆愚な方が、はてブらしくていいのかもしれません。


追記


カテゴリ分けについてはもう少しだけ書きたいことがあるので、別のエントリに書いてみようと思います。

 



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2009年01月27日 11:58 に投稿されたエントリーのページです。

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