ラボ神部です。
NBOnline に、ちょっと興味深い記事が載っていました。かなりの長編ですがポインタを置いておきます。
-「テクノストレス」という現代病を科学する--岩永光一氏(前編))
かく言う私も大学生時代はテクノストレスど真ん中で、なんとかしてコンピューターを使いやすいものに出来ないかと言うことは、しばしば考えてきました。特に、自分たちより上の親の世代になると、慣れていないとか仕事上必要でなかった場合、おいそれとコンピュータリテラシーを身につけることは簡単ではないと考えます。インターフェース以前に「文字が小さすぎて見えない」なんてことも発生します。ではだれもがコンピューターにアレルギーを持たず利用しやすくするには、どうしたらよいでしょうか。
この記事の後編でもその部分に触れられており、それを解決するためのひとつの方法として、人工物のインターフェースを出来るだけ人間に近づけることだ、と述べられています。キーボードやマウスで操作するのではなく、対人間のコミュニケーションで培われているような、言葉を使ったものや、指さしに似た「タッチ」という方法により、より直感に基づいた操作ができるものがよいのでは、という方向を指し示しているわけです。
では、Web を振り返ってみるとどうでしょうか。Web は様々なデータベースとその検索インターフェースの集合体です。誰もが自分がつくったデータやそれを集積したデータベースを公開することができ、そのほとんどはサーチエンジンによって検索することが出来ます。この入出力に慣れきった人にとっては、公開も検索もお手の物でしょうが、やはり一定の割合でそれを旨くできない人、いつまで経ってもなじめない人というのは出てくるはずです。そういう人たちを救うための手段というのはやはり存在すべきなのではないかと思います。
検索についての人間的なインターフェースをもたらす試みは現在も行われています。米Microsoft、自然言語検索技術の米Powerset という記事にある自然な話し言葉での検索を可能するPowersetの検索エンジンは、Google の対抗馬とも言われています。もしこれが音声入出力のインターフェースを結びついたとき、Web の検索はこれまでそれを利用出来なかった人にも届く可能性が増えるのではないでしょうか。
同時に情報の公開についても考えてみましょう。現在は公開するためにはたとえばこうしてブログのようにテキストを構築したり、写真であれば一度PCに取り込んで加工するなどして公開が必要になりますが、ITmedia Biz.ID:日常生活をなんでも記録「ライフログ」にあるようなライフログにあたるものをとにかくとことん記録しておき、その中から必要なものをチョイスするだけで自分の体験や自分の持つ情報を手軽に公開出来るようになれば、出力の部分もより直感的に出来る用になるのではないでしょうか。
ここで考えたいのは、いかに効率的に情報を蓄積し公開することに加え、どうしたら人間がそれをするのに疲れないか、ということです。データベースと人間のインターフェースを作るのは大変骨の折れることですが、私たちはそこに手をこまねいていてはいけないと思うのです。実際この10年間、Webのフォームはあの無機質な四角い入力フィールドやボタンに彩られたままです。たとえばあれが手書きで入力出来るようになるとか、声で応答ができるようになったとしたなら、もっと人間が「疲れ」なくなり、例えばアンケートの回答率や、ショッピングの売り上げも上がってくる可能性があるのではないでしょうか。
これからの10年間、私はWebのインターフェースが再考され、それがWebブラウザに取り込まれるなどして劇的に改善し、人間とWebのもっと疲れないコミュニケーションが可能になることを期待しています。
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