
ラボ神部です。
ご覧になっていただけた方もいらっしゃるでしょうか?先週土曜日、5/17のTBS系列情報番組「王様のブランチ」で、なんと フェイス女学園 が紹介されました!月に一回、流行ものを紹介する「ブランチ流」というコーナーで、なんと3分10秒にもわたってご紹介をいただきました。
私も短くない間ウェブの仕事に携わってきましたが、全国ネットの地上波テレビで一部なりとも自分が関わったものがTVに出て行くのはそうそうある機会ではなく、非常に貴重な体験だったなと思っています。一介のウェブサービスが、こうしてテレビにとりあげられるまでになった理由はなんでしょうか?時系列を追いながら、かんたんにその理由について考察してみます。
(本文に続く)
ネットのニュースに掲載され、雑誌でも紹介される
まず最初は、4/13のリリース前後に、セブンティーン5月号に掲載されました。これにより、ネット上のPRは一切無いのに、多くのアクセスと顔診断依頼をいただきました。続いて4/13にプレスリリースを打ち、共同通信PRワイヤーに掲載したプレスリリースは RBBToday、ITMedia、INTERNET Watch、CNET に拾っていただきました。ここではPC版トップ、携帯版診断結果、QRコードという3種類の画像をがんばってつくったのですが、それが功を奏してか、ほとんどの記事で利用していただきました(またこの時点で AMN などに所属している有名ブログにもとりあげられています)。さらに Google の検索急上昇キーワードで一位を獲得するという驚きの事態も。
普段からニュースサイトをご覧になられている方は、そこに画像があるとないとではインパクトや理解度にかなりの違いが出ることはご存じの通りです。そのうえ「フェイス女学園」はかなりデザイン性が濃いため「なんだろうこれ」と思わせるには最適な素材と言ってよいと思います。これはイラストレーターさんと、それをデザインに落としてくれたデザイナーさん、そして HTML に落としてくれたコーダーさんという一連の作業があって初めて完成したものです(ラボのチームでクリエイティブが得意なメンバーがそのあたりのディレクションに入りながら根気よく仕上げてくださいました)
ニュースリリースが一般ユーザーへの口コミに変化
さらに、これらのニュースサイトの記事は、さらに次のディストリビューションに進みます。Yahoo! news や mixi news のような、ポータルやコミュニティに付随するニュースサービスで紹介されると、今度はそれを見た人がブログや mixi ニュースで取り上げてくれました。今回は「顔診断」というちょっと試すにはハードルが高そうなサービスですが、普通の占いや診断系サービスと同様日記から日記へと広がっていき、それはフェイス女学園への安定的なトラフィックのベースとなりました。
さらにその流れを後押ししたのは週刊誌「女性自身」への掲載です。ゴールデンウィーク前の合併号に見開きページとして掲載された「フェイス女学園」は、書店への平積み、新聞広告、電車の中吊り広告と広まり、この時点でネット媒体の枠からはかなり踏み出していました。ふらっと入ったコンビニや書店にはたいてい置いてありましたので、その日本人口全体へのリーチ力を考えると、紙媒体もなかなかすごいものがあるなと実感させられました(実際にサービスへのトラフィックも増えました)。
そういったオフラインへの広がりが「オリコンスタイル」での紹介や「SPA!」5/13号での紹介につながり、これで一段落かな、と思ったところにやってきたのが、先の土曜日の「王様のブランチ」での紹介話だったわけです。
ここまでの流れで、どんな要素があったのかまとめてみましょう。
TV での紹介につながった(かもしれない)要素のリスト
▼コンセプト
- 診断系サービスというとっつきやすさがあった
- PC、モバイル両方のバージョンがあった
- 顔診断をおこなう技術そのものはウェブでは多少だが新規性があった
- 性格診断・顔診断と以前どちらも流行した実績があった
▼つくりこみ
- 学園風という世界観があり、デザインのクオリティも高く仕上げた
- 診断結果もTVうつりに耐えるレベルで、笑えるあだ名付けというおまけつき
- CakePHP を活用することで柔軟でスピーディーな開発ができた
▼ニュース・口コミのひろがり
- プレスリリースと同時にターゲット向けの紙媒体で紹介されていた
- 多くの企業が利用しているプレスリリース配信サービスを利用した
- リリースが多くのニュースサイト、有名ブログに取り上げられた
- ニュースサイトをソースとして、Yahoo! や mixi にも配信された
- 多くのブログや mixi 日記で継続的に掲載された
- リリース後も、複数の紙媒体、オンラインメディアでの紹介があった
- Google の検索急上昇キーワードで一位を獲得した
- テレビ関係者も多く見ているという「SPA!」に掲載された
▼制作チーム
- さまざまざなメディアとの紹介依頼コンタクトを丁寧に行った
- スパイスボックスの実績を通じたさまざまな人とのつながりがあった
- 企業PR案件を経験した優れたディレクターがチームに参加していた
- 運用チームを作り問い合わせには出来るだけに迅速対応した
・・・とりあえずは、こんな感じでしょうか。
どんなキャズムを越えられたのか
すべての要素があったからこそ地上波の人気番組での紹介につながったのかもしれません。単に「運がよかった」と結論づけることもおかしくはないのかもしれません。Digg やソーシャルブックマークのホットエントリを見ていると、もっと面白く,発想も斬新なサービスはいくらでもあるにもかかわらず、それらの多くが紙媒体や電波媒体にのって紹介されることがないままに次々とリリースを繰り返しているわけですから。
しかし今回は、すくなくとも「道を歩いている普通の人」と言われる層に至るまでのキャズムは完全に越えました。あとはそこに持続性があるかとか、今後の発展性があるのかといったところが勝負になってくるかと思います。逆に、こういう言い方も編ですが、対ギークへのキャズムはまだ越えていないように思います。はてなブックマークも 80users に達したものの、ちょっとしたブログエントリでも 100 users や 200 users に達するわけですから、逆にそちら方面へのアピールは非常にまだまだだったと言わざるを得ません。ここについてはまだまだがんばらなくてはいけないところだと感じています。
現状、そして今後
そして現在「王様のブランチ」に紹介されたあとのことですが、やはり番組を見て新たなメディア掲載のお話もちらほら届き始めています。mixi 日記などで「試してみました!」「けっこーおもろいね」系のエントリもまた増えてきました。PC 向けのブログでは、王様のブランチでの流行キーワードをいち早くブログに記載する人も多く、結果そこがさらにサイトへのリファーを維持してくれているとも言えるでしょう。
こうして一連の流れを経験した中で、自分なりに大事だったことはなんなのかと考えると、それは「経験」の集合だったのではないかと思います。Web のサービスをつくってきた「経験」、優れた世界観を描きそれを具体的な形にしてきた「経験」、ディレクションをしてよくしていくという経験、以前アレが流行したというメディア側の「経験」、何が自分の日記に書けば友達や訪問者が喜ぶのかという「経験」。それらの経験によってつながる一本の道を、運良く踏み外さなかったことが、今回は吉と出たのではないでしょうか。
スパイスボックスとしても、ラボとしても、今回の経験として蓄積しておき、次々とこのレベルのことが継続していければと思います。まずは、リリース中はばたばたして文字にする時間がなかった、顔診断エンジンについてや、アプリケーション環境として利用した CakePHPについて、それからモバイルサービスへのとりくみなどといったところからまとめていき、がんばってギークのみなさまにも好かれていければと思います。
・・・ということで、「フェイス女学園」につきましては今後ももちろんたくさんのメディアでのご紹介は大歓迎でお待ちしております。また、せっかくですので今回のことを機会に「フェイス女学園」やスパイスボックスラボに興味を持ってくださった方は、どしどし道場破りに来ていただければと思います。こちらから破りに行けるほどの実力は、まだありませんので・・・(笑)
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