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ゴーゴー! サイトリニューアル その3

スパイスボックスの新サイトの輪郭がそろそろ見えてきました。
1ヵ月後くらいにはお目見えする予定です。

****

新サイトに込めたい要素の一つとして、
日常の生活視点からWEBを捉えることの大切さがあるのですが、
先週土曜、WEBと全く関係ない本を読み返していて、
幾つか参考になることがありました。
江藤淳 「作家は行動する」

いまから約50年前、”作家の文体”のあるべき姿について書かれた本です。
もちろん作家の文体と、WEB(それも企業のWEB施策)は全く違うので
そのまま置き換えることはできないのですが、例えば、
”次の「行動」につなげる「実感」でなければ意味がない”ということ。

―「動的な現実をそのままにとらえられぬ「理論」はすでに「理論」ではなく、行動か
ら切りはなされた「実感」はすでに「実感」ではありえない。したがって、問題は主
として「行動」か「停滞」かということになる。」(「言語と文体」より)

部分的に抜き出すと分かりづらいですが、
要するに、行動を伴わない実感は、実感でもなんでもないってことです。
仕事の中でもほんとにそうだなあと自分は考えます。
結局、WEBの中でどんなにあることを伝えても、「へえー」で終わったらぜんぜんだめで、
ある行動を伴わない仕掛けは、意味がないと思うのです。
なにか仕掛けをつくるときには、ある実感を導く、ということではなく、
実感によってある行動を生む、というゴールを設けないといけないと思いました。

また、例えば、”本当の「ユーザー参加」”について。
「よい文体は、もっとも直截にわれわれを対象まで導いていく。われわれは、そのよ
うな文体のなかに参加するとき、ことばを通りこしてじかに対象となる世界にふれた
ように感じる。いわば、この場合、現実にむかって開放されている。」(「文体と時間」より)

WEBは双方向性の(インタラクティブな)メディアでありながら、
実はユーザーはぜんぜん参加していないのではないか、という疑いがたまにあります。
この文章を読むと、本当の参加とは、内容に対して思考が働いたり、
感情が揺れ動いたりする、ということなのだということがわかります。

あるスレッドや記事を読んでいるだけでも、
面白かったり気持ちが熱くなって自分も「参加」している感覚になることがあります。
ただクリック、オンマウスでなんか反応する、
といったプログラムによるインタラクティブ性の押し付けではなく、
ユーザーの思考が働いたり、感情が揺れ動いたりすることに重きを置いて
全体設計していくべきなのではないかと思うのです。

****

常に「現実」に足場を置くということ。
また作家以上に、批評家が現実に向き合って行動していくというスタンス。
「現実」からWEBをみる、また、プロデュースという立場から制作会社やシステム会社と
関わっていくスパイスボックスにとって、学ぶべき点を色々と感じました。

出版された当時、著者は、今の僕の1つ下の26歳。
がんばります。

コメント (5)

いい本を教えていただきました。読んだことなかった。さっそく取り寄せます。たしかにインタラクティブという言葉の意味を、再考させられますね。

~本当の参加とは、内容に対して思考が働いたり、感情が揺れ動いたりする、ということなのだということがわかります~

良い言葉を頂きました。

ありがとう!

izumoiさん>
「インタラクティブ」は便利なだけに思考停止するワードですよね。
「かわいい」みたいな。

岳さん>
おっ!元気ですか?
ECなどダイレクト案件の場合にどうなるのか、ということは考えてみたいですね。そこで使えなかったら意味ないし。

~本当の参加とは、内容に対して思考が働いたり、感情が揺れ動いたりする、ということなのだということがわかります~

私もこの言葉にとても感動.WEBやサービスだけでなくプロダクトにもとても重要だなあと思います.

acco>
コメントありがとう。
そういうものを作りたいよね。

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