
Webサイトをつくるにあたり、それがECサイトや申込獲得サイトだったりするとなおさら、「道具」としての配慮が求められる。
たとえば、入力欄。15Pubさんの記事やWebsite Usability Infoさんの記事でとりあげられている「フリガナ」の話。
一般にフリガナはカタカナで入力してもらうことが多いけれど、PCの場合、標準はひらなが入力。それをわざわざカタカナに変換してもらう意味は、どれくらいあるのか。ひらがな指定だと、外国人の名前で「ヴュ」が入力できないとか、もともとのデータベースがカタカナになっているため変換しなくてはいけないとか、小さく印字したときに判別しにくいとか、なにか理由があってカタカナにしている場合もあるかもしれないが、実際にはそこまで考えているところはほとんどないと思う。とくに深く考えず、なんとなく習慣でカタカタにしているだけの話だ。
電話番号の入力もしかり。[ ]-[ ]-[ ]と3つのボックスにわけているフォームを見かけるけれど、PCの場合、ひとつのボックスを入力し終わるたびに、タブキーで移動するか、キーボードから手を話してマウスをもって次のボックスをクリックするか、いずれにしてもワンアクションよけいな手間がかかってしまう。1ボックスで一気に入力できたほうがラクじゃなかろうか。
ところが同じ電話番号入力でも携帯だと事情が異なる。携帯の場合はボックス間移動は先ほどまで数字を入力していたのと同じ親指で右矢印キーを押すだけなので苦にならない。むしろひとつのボックスにしてかつハイフン入力を必須にしてしまうほうが、面倒だと感じる人の割合が増えるのではなかろうか。(数字入力から記号入力に切り替えて、また数字入力に切り替えて)
ブログの記事間移動でよく見かける「前の記事←→次の記事」。これも情報デザインとしてはいまひとつ。新しいものから順に見ていった場合には「次の記事」は「古い記事」を意味するし、古いものから読んでいた場合には「次の記事」は「新しい記事」になってしまう。つまり人によって同じボタンが違う意味に受け取られてしまう可能性があるからだ。この場合は「古い記事←→新しい記事」のように絶対的な言葉で指示を出したほうが確実。
とまあ、気を配るべきポイントを挙げるときりがないし、自分がつくったサイトでそこまで配慮できているかというと実際にはなかなか難しい。。。短時間で大量にページを作成するプロセスの中ではなかなか反映させづらかったりもするし。
単なる情報サイトならまあ深刻ではないのだけれど、ECや申込獲得サイトの場合、上記のようなちょっとした配慮で脱落率が仮に0.5%変わったりするならば、これは結構大きなこと。スパイスボックスとしては、サイト設計においてさりげなくこうした気配りができるよう、こころがけていきたいものだ。