スパイスボックスはアメリカの[x+1](エックス・プラス・ワン)社と提携し、オンライン広告の最適化サービス「media+1」(メディア・プラス・ワン)ならびに自社サイトの最適化サービス「site+1」(サイト・プラス・ワン)を日本市場において独占提供しています。
って、いきなり難しい話ですみません。media+1やsite+1はいわゆる「行動ターゲティング」と呼ばれるサービスです。
行動ターゲティングとは、「閲覧者の行動から得られる情報をもとに、より効果が高いと思われる広告やコンテンツを見せる」手法のこと。街角でビラ配りをする際には通行人の性別や年代、服装の趣味や、暇そうなのか急いでいるのかといった状況を、配布する人が簡単に見分けることができるので、ちょっと気の利いた配布人ならちゃんと見てくれそうな人を選別して手渡すことができますよね。ところがインターネットの場合、来訪者の顔が見えません。会員登録してくれて基本属性や購買履歴を残してくれればまだしも、ふつうの来訪者に関してはどうやってその人の特徴を見極めるかが問題になります。
伝統的には「掲載面」という考えでこの問題に対処します。僕が新車の広告を出すとしたら、当然「自動車情報が掲載されている面」に広告を出そうとするわけです。街でいえば、カーナビの広告をガソリンスタンドに置かせてもらうって感じ。
それに対し行動ターゲティングは、さまざまな手法を駆使することでなんとかして閲覧者の属性を把握し、「枠」や「面」や「場所」ではなく、「人」にあわせた広告を出そうとするものです。これは、通りを歩く不特定多数のひとのなかから何かしら特徴をみきわめることでビラ配りの精度を高めよう、という試みとも言えます。
ではどうやって「不特定多数」から「ゴールに至る可能性の高い」特徴をみきわめるか。
- 掲載面(広告枠や自社サイトのトップページプロモーションエリアなど)に、x+1サーバからの第3者配信を受けいれるタグを設定。
- ゴールページ(購入完了ページなど)に測定用のタグを設定。
- 場合によっては、自社サイト内にも行動を測定するためのタグを設定。
- あらかじめ用意しておいたいくつかのコンテンツ(単なるデザイン違いよりもメッセージやオファーそのものが違うほうがわかりやすい)を、当初2週間程度ランダムに配信。
- その間にさまざまなデータを収集。タグから得られる行動データ、不特定多数の人でも発しているデータ(IPアドレスやHTTPデータからアクセスしてきた曜日、時間など)、クッキーを用いた閲覧やクリックデータなどなど。
- データがたまったところで、クラスター分析。⇒ゴールに至る可能性をパターン化します。朝、自宅(と思われるIPアドレス)からアクセスしている3回目以上の来訪者というクラスターが抽出されて、そのクラスターはコンテンツBに反応しやすいね、といったように。
- で、次に来た不特定多数の人は、その人の発する情報をもとにどのクラスターに属するのかを瞬間的に判別。そのクラスターに一番最適なコンテンツを表示(x+1のサーバから配信)することで、効果を高めていく。
おおまかに言うと、っておおまかすぎて何にも伝わらないかもしれませんが、こんなしくみです。
このしくみを、メディア(広告出稿)に適用するものが「media+1」。自社サイト内で行うものが「site+1」。
メディア+1は、日本の場合、アメリカみたいに第3者配信が受け入れられにくかったり、あまった広告枠を流通させる市場がなかったり、といった事情があって、一部の広告主さんと一部の媒体社さんとで実験的に実施するにとどめています。
現時点(2007年4月)ではサイト+1のパイロットプログラム参加企業を募集中でございます。
site+1がお役に立てるためのサイト条件、というものがあって
- 効果が数字で計測できるECサイト
(ブランディングだと投資対効果があいまいになるため) - トランザクションの数が多い
- ECで月額3000万円くらいの価値(ライフタイムバリューなのか粗利なのか、何を価値とするかは企業によって異なる)が得られている
(仮に10%成約が増えたとしても通販から得るバリューが月500万円の企業だと10万円しか改善できず、システム利用料が改修できないため) - 数ヶ月といった単位でプランできる、ある程度長い商品サイクル
(商品入れ替えがはげしいとせっかく貯めたデータが使えない!)
そういう意味で、
- カード会社
- 会員獲得系
みたいなサイトが向いているだろうと思っています。
もし興味がおありでしたらぜひ、お気軽にお問い合わせくださいませ。
うーん、長文だー。
それよりも何よりも、[x+1]って社名をタイトルに入れると何かの変数と受け取られてしまうのかMTのエラーが出てしまう・・・。